給付金訴訟とは

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どうしてB型肝炎ウイルス給付金を受け取るためにわざわざ訴訟を起こさないといけないの?と不思議に感じた方も多いのではないでしょうか。多くの方がこの疑問を抱いてしまうと思いますし、そこがいまいち腑に落ちないという方も多いと思います。国はすでにかつての集団予防接種によってB型肝炎ウイルスが多くの人に感染したことを認めているわけですから、訴訟などせず素直に支払えばいいのに、と思った方も多いでしょう。しかし、B型肝炎ウイルスへの感染ルートは集団予防接種だけではありませんし、ほかの原因で感染している人もたくさんいます。

国が給付金支給を認めているのはあくまで過去に国が主導して行った集団予防接種によってB型肝炎ウイルスに感染してしまった人だけです。そのほかの理由でB型肝炎ウイルスに感染した人については給付金を支払う必要はないと考えています。これは当然と言えば当然ですよね。そのため、本当に集団予防接種によってB型肝炎ウイルスに感染したかどうかを判断するために裁判で審議することにしました。そのために訴訟というプロセスが必要になるわけです。訴訟を起こすことによって裁判を始め、そこで明らかにしてもらって給付金を支払ってもらうという流れになります。


感染者への給付金

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国はかつて行っていた集団予防接種によって多くの方がB型肝炎ウイルスに感染したことを認めています。国としても申し訳ないという気持ちがありましたし、感染してしまった方にお詫びの気持ちも込めて給付金を支給することにしたのです。それがB型肝炎訴訟給付金と呼ばれるものです。国が行っていた集団予防接種によってB型肝炎ウイルスに感染した方に対して支払われる給付金で、訴訟を起こすことによって給付金を受け取ることができます。なお、受け取ることができる給付金の額は病態などによって変わりますから注意しましょう。

お金給付金が受け取れるのは一次感染者と二次感染者、そして遺族となります。すでに少しだけご説明したと思いますが、一次感染者というのは集団予防接種で直接的にB型肝炎ウイルスに感染した人のことを指します。二次感染者とは一次感染者から生まれてきた子どもなどですね。B型肝炎ウイルスに感染したまま亡くなってしまった方もたくさんいますが、このようなケースだと遺族が給付金を受け取ることができます。もう亡くなってしまったからと諦めず、訴訟を起こすことによって遺族に給付金が支払われます。亡くなった方に代わってきちんと給付金は受け取りましょう。


集団予防接種

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先生子どもの頃に学校などで予防接種を受けたことがある、という方は多いと思います。予防接種を受けることによってあらかじめ病気を回避することが可能ですし、現在でもインフルエンザの予防接種のために病院に通っているという方もおられるのではないでしょうか。日本でも昭和23年から昭和63年までに集団予防接種を行っていたのですが、実はこのときの予防接種のやり方に問題がありました。先ほど、B型肝炎ウイルスは体液、血液などから感染するというお話をしたと思いますが、まさにそれが現実のものとなってしまったのです。

この頃の日本の医療レベルはまだそこまで高くありませんでしたし、感染対策なども十分ではありませんでした。集団予防接種においても当たり前のように注射器を使いまわしていましたし、ほかの人に使用した注射器を平気でほかの人にも使っていたのです。これによってどんどんB型肝炎ウイルスに感染する人が増えることになります。直接注射によって感染した一次感染者だけでなく、一次感染者から生まれた子どもにも感染する二次感染なども起きるようになりました。現在では注射器の使い回しなど絶対にありえないですが、当時はごく普通のことだったのです。


B型肝炎の怖さ

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肝硬変肝細胞を破壊する恐ろしい病気の一つが肝炎です。あまりメジャーな病名ではないため知らない方、どのような病気なのか想像もできないという方もいるかもしれませんが、人間にとって肝臓がいかに重要な臓器であるかを理解している方ならその恐ろしさは理解できるでしょう。また、肝炎ウイルスに感染してしまうと肝硬変や肝がんといった病気に進行してしまう恐れもありますし、さまざまな症状を発症した結果死に至るということもあります。肝炎は決してバカにして良い病気ではありませんし、時に死に至らせてしまう恐ろしい病気だと認識しなくてはなりません。

B型肝炎という病気についてご存知の方もおられるでしょうが、これはB型肝炎ウイルスに感染することによって起きる肝炎です。B型肝炎ウイルスは血液や体液などから感染しますから、例えばほかの人に使用した注射器をそのまま別の人に使用するなどするとB型肝炎ウイルスに感染してしまう恐れがあります。「そんなバカなこと医療機関でやっていないでしょ」と思った方もおられるでしょうが、かつてそのバカなことが普通に行われていたのです。

人間の血液や体液から感染してしまう恐れのあるB型肝炎ウイルスですが、実は過去に予防接種で大量に感染者を出してしまった歴史があります。その時の過ちを国が認めて賠償金として支払っているのがB型肝炎訴訟給付金です。ここでは、過去に起きた集団予防接種によるB型肝炎の集団感染や訴訟、給付金などについてお話したいと思います。